こんにちは、賢次ノ人事の藪ノです。
先日、リリースを配信しましたが、2014年2月末に、フード関連業のハイクラス人材サービス「フージェント(FOOGENT)」を開始します。
このサービスを企画したのは随分前で、いつだったか忘れましたが、アベノミクスによる景況感の好転、インフレ、賃上げへの期待感からか、リリースした直後から色々と反響を頂いています。
日経新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO66248130R00C14A2TJE000/
産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/140203/wec14020320300008-n1.htm
企業からの問い合わせも新規、既存ともに多数頂いており、各社、事業の付加価値を生む為には優秀な人材が必要だと考えているようです。
このサービスの狙いは、日経でご紹介頂いたように、
「フード関連業に他業種での実績がある人材をもっと呼び込み、
チーム経営を加速させ、企業変革の素地を創る」 ことにあります。
元来、日本の優秀な学生は金融業にばかり採られてしまい、産業間の流動性が低いと言われてきました。それは今も変わっていません。
ここに来て国も、従来の雇用調整助成金のような斜陽産業の延命治療ではなく、成熟産業から成長産業へと労働力をシフトすべきだという方針転換をしました。
グローバリゼーションの中におけるわが国の成長戦略とは、日本が世界に勝てる業種にヒト・モノ・カネを集めることであり、医療・介護、観光や自動車、ITなどの他、飲食や農業のような、フード関連業種やホスピタリティ産業もその代表格だと考えています。
FOOGENTがこの“ヒト”の部分の役割を果たしたい、そういう想いでリリースしました。また、このような成長戦略の観点だけでなく、フード関連業が抱える別の課題も解決するきっかけになると考えております。
「脱独立・開業依存」
平均年収が低いフード関連業では、独立・開業こそが給料UPの手段だと考えられてきました。しかしながら、開店数より閉店数が多いオーバーストアの現状を見ると、必ずしも、独立=ゴールではありません。
一方、この業界にも、上場企業や高収益企業、新興成長企業、高付加価値企業は存在します。年収UPの原資は企業の利益であり、これらの企業に人材を集め、フード関連業でも年収UP、キャリアUPを実現させることができれば、独立・開業以外のキャリアデザインの確立に一歩近づくのではと考えています。
独立・開業して一国一城の主になるだけでなく、
・有力な業態、ブランドを確立しつつある新興企業で、SVとして店舗展開に貢献したり、
・強力なビジョンやミッションを掲げる社長を経営幹部として支えたり、
・6次産業化で付加価値を生み出すべく農業生産法人の立ち上げに奔走したりと、
「食」分野での活躍のステージはすでに多岐にわたっています。
このような魅力的な企業へ転職し、企業の成長エンジンになることができれば、それはまぎれも無い“キャリア”と言えると思います。外から人材を引っ張ってくるだけでなく、中の人を正常進化させる役割も、FOOGENTにはあると考えています。
「脱不人気業種」
労働集約型であるフード関連業種は、本来、“雇用の受け皿”としての社会的役割が存在すると考えており、その役割を取り戻すべく、労働環境と教育制度を整備し、新卒で目指される業界へ、若年者フリーターやニートの正規雇用化を受入れられる業界へと生まれ変わる必要があります。
前述したように、外部からの人材が活躍し、生え抜きがきちんとキャリアアップしている企業には、安心して新卒や再就職先として入社して頂けるはずです。 「飲食は低賃金・長時間労働」と画一的に捉えるのではなく、他の業種と同じように、企業間格差があることを示していくべきです。
「成長戦略」「脱独立・開業依存」「脱不人気業種」
以上のように、フード関連業でのキャリアのトップラインを上げる事は、業界全体の底上げに繋がると信じており、FOOGENTもcook+biz同様、この業界に骨を埋める覚悟で取り組んでいきます。皆さんのご支援とご協力をどうぞ宜しくお願い致します。